Debian化玄箱をPXEサーバにして、DynaTopにOSをネットワークインストール

アキバ系, デスクトップPC・サーバー

突然ですが、私はToshibaのDynaTop2000というPCを持っています。
このマシンはだいぶ昔仕事用に中古で11,200円で購入したもので、CPUはCerelon433MHz、メモリ64M(増設できる128Mのメモリあり)と、ディスプレイが1024×768の液晶でした。
画面が大きくて見やすいので、仕事でかなり長いこと使っていましたが、さすがに時代遅れになったときは引退させて、スタンドアロンで子供のWin98のゲーム専用マシンにしてました。
そのうち子供ですからいつの間にかジュースをキーボードにこぼすこともあるようで純正のキーボードがだめになり、他から別のキーボードを持ってきて使っていました。
しばらくするとHDDがおかしくなったので、どれどれHDDを交換してOS再インストールしようかな?と思ったときのことです。
「このPCにはCDドライブがあるのでそっからブートすればいいや」なんて思っていたのが大間違い。
BIOSでブート選択画面が出たときにCDを選択しようとしても、キーボードが効きません。
このPCの情報はネットには非常に少なく確実なことは分りませんでしたが、どうやら純正のキーボードじゃないとBIOSからの操作は出来ないよう?です。

dynatop_key
もしそうなら純正キーボードがいかれた時点で、このPCの寿命は尽きることになります。
となるといかに時代遅れのPCでも、液晶モニタもついてるしちょっと何とかしてみよう、と考えました。
といっても出来ることは、いかれたキーボードを直すことだけでした。
いかれたといってもenterキーだけが反応しないだけなので鉛筆を使えば簡単かなと思ったんですが、意外とプリント配線の錆びによる断線・ショートは重症で、復旧するのは無理でした。
となるとここでご臨終になります。
そこで最後はプリント配線を読んで、断線していないところを針金でショートさせながらenterキーを押した反応を得ることによってBIOSを操作し、起動順の一番最初に「ネットワークブート」を持ってくる、というのが唯一出来たことでした。
HDDがいかれてFDドライブはなく、CDは純正キーボードがないとブートできないなら、将来自分の環境でネットワークブートが実現できたときに復旧を託すことにしました。
コールドスリープみたいなもんです。
もうひとつ、わたしが出張時に持ち歩くThinkPad240Zは、いわゆるゼロスピンドル(HDD、CD、FDなど回転体が無い・・・HDDもCF化したし)マシンです。
これにOSをインストールするときは、今まではWinでもLinuxでもブートFDを作成して、FDドライブを接続してインストールしていました。
このPCもネットワークブートに対応しています。
前置きが長くなりましたが、これらネットワークブートはIntelが定めたPXEという規格に基づいてるようです。
今回、15,000円でバッファロー・リンクステーションの500GB(DLNAも対応)を買えばいいものを買わず、9,700円で玄箱を買ったのは、全てこのPXEブートできる環境を整えたいという考えからです。
今回何とかPXEブートが可能になりました。
参考にしたところは次のところです。
Debian GNU/Linux 4.x (etch) インストールめも
PXEブートでDebian Etchをインストール :: C#.NETでいく?
PXEでDebian/Ubuntuをネットワークインストール – よしみ視点

まずDebian玄箱にTera termでSSHログイン。
aptitude install tftpd-hpa dhcp3-server
で、tftpサーバとdhcpサーバをインストール。
dhcpサーバを玄箱で立てるため、プロバイダからのレンタルルータ(192.168.0.1)のDHCP機能をOFFにしました。
続いて、DHCPサーバの設定を編集。

vi /etc/dhcp3/dhcpd.conf
option domain-name “****group”; …ワークグループ名
option domain-name-servers 192.168.0.1; …ルータのIPアドレス
option subnet-mask 255.255.255.0;
option routers 192.168.0.1; …ルータのIPアドレス
default-lease-time 600;
max-lease-time 7200;
allow booting;
allow bootp;
subnet 192.168.0.0 netmask 255.255.255.0 {
range 192.168.0.33 192.168.0.64; …接続機器に自動割り振りしたいIPアドレス範囲
next-server 192.168.0.2; …Debian玄箱のIPアドレス
option broadcast-address 192.168.0.255;
}
group {
host tftpclient {
hardware ethernet 00:00:00:00:00:00; …PXEブートでOSをインストールしたいPCのMACアドレス
filename “pxelinux.0”;
fixed-address 192.168.0.50; …PXEブートPCに割り振りたいIPアドレス
}

続いて、玄箱のネットワークインターフェースを定義します。
ifconfigすると、eth0が見えたので、

vi /etc/default/dhcp3-server
で、
INTERFACES=”eth0″

としました。
ここからはTFTPサーバ関係ですが、
vi /etc/default/tftpd-hpa
で、
RUN_DAEMON=”yes”
として、玄箱起動に合わせて起動する設定にし、
grep tftp /etc/inetd.conf
として表示される行の末尾が/var/lib/tftpbootとなっているのを確認の後、
cd /var/lib/tftpboot
でこのディレクトリに移動して、
wget http://ftp.debian.org/debian/dists/lenny/main/installer-i386/current/images/netboot/netboot.tar.gz
で、このディレクトリにDebian lennyのネットワークインストールの圧縮ファイルをダウンロード。
tar xvf netboot.tar.gz
で、圧縮ファイルを解凍。
以上で玄箱を再起動して、DynaTop2000をネットワーク接続してブートしたところ、ついにDebianのインストール画面が現れ、なんとかコールドスリープより復活しそうです。今インストール中です。

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