また貝印刃物のハンドルをカスタム…今度は包丁の柄

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これまで貯めたスーパーのポイントで、先日新しい包丁が手に入りました。
妻がいままで使ってた包丁が傷んでたので、結局その新しい包丁は妻が使うことになりました。

その新しい包丁が来る以前から妻が使ってきた包丁は、貝印のNS300。
結婚当時から妻が持ってたものでした。
写真中央左のものです。

結婚当時はこの貝印のNS300よりも、私が持ってた包丁の方(写真右上)が新しかったので、私が使ってた方を使うよう勧めましたが、妻は辞退しました。
この時妻が辞退した理由を、私は妻が自分の貝印包丁に思い入れがあったからと思ってましたが、いまになって聞くとそのときは私の包丁の柄はすでに少し割れていて、すこし露出していた中子の端が手に刺さって痛かった一方、妻の包丁は妻の手になじんでたからのようです。

このような経緯により、結婚当時から今日までの長いあいだ、妻が一本で頑張って来た包丁。

この包丁を、先日西洋剃刀のために買った砥石で研ごうと思い、今回、妻のこの古い包丁を借りました。
そしてよく見てみたら、柄がだいぶ傷んでいることに気づきました。
今回はこの柄を何とかすることにします。

傷んだ柄を除去


柄の除去にはマイナスドライバーとプライヤーを使いました。
柄が膨らんでたのでなんとなく想像出来ましたが、中子はやはり写真のとおり錆びてました。
柄を除去して見ると、中子には3本のリベット穴の他にもうひとつの穴が見つかりました。

中子の錆を除去

錆を削るため、60番のペーパーで磨きました。

あらかた削り終えたら、市販のサビ落とし剤も動員。

それでも窪みにはまだ錆が残ったので、最後は中子全体に転換剤を塗り、残った赤錆を黒錆に転換してしまいました。

錆取りはここまで。
中子が錆落ちて朽ち果てておらずまだ結構残ってたのが幸いです。

柄を製作

3Dプリンタで製作することにしました。
まずはノギスで採寸して、手書きで図面を書きました。
コンマ1㎜の精度で採寸すれば良かった、と採寸直後から後悔しましたが、今回の作図はミリ単位でした。
作図通りにCADソフト「FUSION360」でデータ化して、ピン穴位置が正確か確認するためにまずは薄い板状でプリントし、本体に合わせてみました。

このプリントしたものを中子と重ねてみたら、ミリ単位の製図だったにもかかわらず、穴の径にあったネジがちゃんと通りました。
こんなアナログなやり方でも意外と精度が出るもんなんだと満足しました。

積層を厚くして柄のサイズに作成したデータでプリント。

しかし残念にも反りが発生しました。
これは錆の原因となる水の浸入に影響があることから失敗作となり、作り直しする必要があります。

反りを防ぐための策を調べました。
すると反りの原因は、フィラメント素材のPLAが冷えて収縮することによるものだということがわかりました。
この収縮を防ぐには、印刷時に

  • 一層の厚さを0.1mm→0.2mmと厚くして印刷時間を短縮
  • 2個一度に印刷するのではなく片側ずつ印刷する
  • 台にはマスキングテープ&スティックのりではがれにくくする
  • 冬だけど印刷時は部屋を暖める
  • それでも反った場合のため、フラットさを要する中子に接着する面は上にしてプリント

して再印刷しました。

印刷後、エポキシ系2液式接着剤で貼り合わせ。

接着後、リベットを打ち込みます。
といっても刃物用のリベットが入手できませんでしたので、先日西洋カミソリのスケールを作ったときに使ったピンのように、アルミ棒を両側から叩くというやり方で代用してみることにしました。

穴に合う3mmと5mmのアルミ棒を、ホームセンターで購入して、先日買ったポールピンハンマーとアンビルで叩いてみました。
すると、3mmの棒は割りとうまくいったのですが、5mmの方はどうなったかというと…

せっかく作った柄が割れてしまいました。

これにより、アルミ棒をリベット代わりにすることをあきらめました。

リベット代わりとして、皿ねじ+ナットにすることにしました。
柄を再度プリントする際、ねじの頭やナットの埋め込み部分を再設計。

再プリントして、エポキシ接着剤で貼りあわせ、ねじ止めして、完成です。

結局3セットもの柄を3Dプリンタで印刷しました。

当初の狙い通りのつくりにならなかったことで、見た目が変わったり、ねじ費用が発生したりしたのが少し心残りです。

実は、リベット代わりのねじを買いにホームセンターに行ったときに、980円そこそこでKAIの関孫六三徳包丁とキッチンバサミのセットが売ってるのを目にしました。
これによって、途中から製作モチベの低下にはつながってはいません。かかった費用もねじ+アルミ棒だけなので500円もかからなかったし。
しかし、次にまた柄が壊れたとしたら、さすがに買ったほうが良いかも、と思ったのは事実です。